2次元興奮伝播モデルと、閾値の設定によるダイオード性の獲得

芦田 剛

1999年10月15日


概要:

 ベローソフ・ジャボチンスキー反応(BZ反応)をはじめとする、反応拡散系では、局所より開始された反応が、次第に周囲へと拡がっていく。本レポートでは、この事実を細胞の興奮伝播になぞらえてモデル化し、その性質について考察する。
 まず、第1章では、2次元の興奮伝播モデルを構成し、そこでの興奮の伝わり方や興奮の波の性質を観察する。
 続いて、第2章では、興奮場を構成する細胞の性質に注目し、特に、刺激に対する細胞の閾値を変えることによって、ダイオード性をはじめとする興味深い諸性質が得られることを見ていく。また、このダイオード性の応用として、トランジスタ、AND・ORの回路、興奮の幅の差を出力するシステムなどが構成できることを示す。


内容:

・概要

第1章 2次元興奮伝播モデル

1−1.興奮場の形成と伝播規則
1−2.興奮伝播の様子

第2章 閾値の設定とダイオード性の発現

2−1.興奮場の形成、細胞の閾値と伝播規則
2−2.基本モデル
2−3.ダイオード性
2−4.高い閾値の擬似的構成
2−5.トランジスタ
2−6.AND と OR、 MAX と MIN、 そして和
2−7.差の出力
2−8.幅の判別

・まとめ

全文:ashida.pdf (1.64MB)


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